BtoBのコンテンツマーケティングとは? 6つの手法とKPI設定のコツ

BtoBのコンテンツマーケティングは、検討期間が長く、複数の担当者が関わる企業間取引だからこそ、見込み顧客と継続的な接点を持つ手段として効果を発揮しやすい施策です。

「SEO記事やホワイトペーパーを作っているのに、商談につながらない」「何から手を付ければ成果が出るのかわからない」。そんな悩みを抱えるBtoB企業のマーケティング担当者の方も、少なくないのではないでしょうか?

目的やターゲットが曖昧なままコンテンツを増やしても、アクセスは集まるのに問い合わせにはつながらない、という状態に陥りがちです。まずは、BtoBならではの考え方と進め方を押さえておくことが大切です。

本記事では、BtoBのコンテンツマーケティングの特徴とメリットを整理したうえで、代表的な6つの手法、成果につなげる3つのステップ、注意点を解説します。

BtoBのコンテンツマーケティングとは?

まずは、コンテンツマーケティングの意味と、BtoBならではの特徴を確認しておきましょう。

コンテンツマーケティングとは、見込み顧客にとって価値のある情報を発信し、自社への関心や信頼を高めることで、最終的に購買や契約につなげるマーケティング手法です。商品やサービスを直接売り込む広告とは異なり、読者の課題を解決する情報を入り口に関係を築いていく点に特徴があります。

BtoB(企業間取引)のコンテンツマーケティングでは、ターゲットは企業の担当者です。BtoC(一般消費者向け)と比べると、次のような違いがあります。

項目BtoBBtoC
情報を探す人企業の担当者(情報収集者と決裁者が異なることが多い)個人の消費者
検討期間長い(比較・稟議を経て導入)短い場合が多い
重視される情報導入効果、費用対効果、導入事例、信頼性価格、使いやすさ、口コミ
主なゴール問い合わせ、資料ダウンロード、商談購入、会員登録

BtoBでは、担当者が情報を集めてから社内で比較・検討し、決裁者の承認を経て導入に至るのが一般的です。そのため、検討の各段階で判断材料となる情報を、継続的に届けることが成果の鍵になります。

BtoBでコンテンツマーケティングに取り組む3つのメリット

BtoBでコンテンツマーケティングに取り組むと、どのような効果が期待できるのでしょうか。

(1)専門性を示し、信頼を得られる

自社の知見や実績をもとに、業界の課題や解決策を継続して発信すると、「この分野に詳しい会社」として見込み顧客に認識してもらいやすくなります。

導入の失敗が許されないBtoBの担当者にとって、信頼できる情報を発信している企業は、相談先の候補に挙がりやすい存在です。営業担当者が接触する前の段階から、自社への信頼を積み上げられる点が大きなメリットといえます。

(2)コンテンツが資産として蓄積される

広告は出稿を止めると流入も止まりますが、Webサイトに公開した記事や資料は、公開後も継続して見込み顧客を集めてくれます。

また、一度作成したホワイトペーパーや導入事例は、Web上での集客だけでなく、営業担当者が商談で使う資料やメルマガの素材としても活用可能。コンテンツを積み重ねるほど、集客と営業の両面で使える資産が増えていきます。

(3)課題が明確な見込み顧客と出会える

自社の商材に関わる課題を解説したコンテンツを読みに来るのは、その課題を実際に抱えている企業の担当者です。広く認知を狙う広告と比べて、SEOなどの試作ではニーズの合った見込み顧客と接点を持ちやすくなります。

さらに、資料ダウンロードやウェビナー申し込みの導線を用意しておけば、リード情報を得られます。CTA(Call to Action:資料請求や問い合わせなど、読者に具体的な行動を促すボタンやリンク)を各コンテンツに設置し、関心を持った読者を取りこぼさないようにしましょう。

BtoBコンテンツマーケティングの代表的な手法

BtoBのコンテンツマーケティングでは、目的や見込み顧客の検討段階に合わせて、複数の手法を組み合わせるのが一般的です。代表的な6つの手法を見ていきましょう。

(1)コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、見込み顧客が検索しそうなキーワードで記事を作成し、検索エンジンからの流入を増やす手法。BtoBのコンテンツマーケティングでは、新たな見込み顧客を集める入り口として重要な役割です。

BtoBの専門的なキーワードは、検索ボリュームが小さいものが多い傾向があります。しかし、具体的なキーワードで検索する担当者は課題が明確なことが多く、少ない流入でも問い合わせにつながる可能性があります。

記事では、読者の課題に対する解決策を中心に、自社の商材を自然な形で紹介しましょう。

(2)ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、業界の動向や課題の解決方法、自社のノウハウなどをまとめた資料のことです。Webサイト上で無料ダウンロードできることをフックに、会社名や連絡先を入力してもらうことで、見込み顧客の情報を獲得できます。

ホワイトペーパーには、独自の調査データや成功事例など他では手に入らない情報を盛り込むことがポイントです。ダウンロード後は、営業部門と連携して、商談につなげる流れを設計しておきましょう。

(3)導入事例

導入事例とは、実際に自社の商材を導入した企業の課題や導入の経緯、得られた効果を紹介するコンテンツです。読み手が自社の状況に当てはめてイメージしやすいため、比較・検討段階の見込み顧客の背中を押す役割を果たします。

「どの業種・規模の企業が」「どんな課題を抱えていて」「導入後に何がどう変わったか」を、具体的な数値とあわせて紹介すると説得力が高まるでしょう。

(4)ウェビナー・セミナー

ウェビナー(Webセミナー)やセミナーは、専門的な知見や最新情報を、参加者にリアルタイムで伝えるイベント型のコンテンツです。参加申し込みの時点で連絡先を得られるうえ、質疑応答を通じて参加者の関心や課題を直接把握できます。

「最新トレンドの解説」「導入事例の紹介」など、ターゲットの関心が高いテーマを設定しましょう。集客には、自社サイトやメルマガ、SNS、Web広告などを組み合わせるのが効果的です。

(5)メールマガジン

メルマガは、登録者に定期的に情報を届けるメール配信の手法です。ホワイトペーパーのダウンロードやウェビナー参加で接点を持った見込み顧客との関係を、継続して保つ役割を担います。

業界動向や新着コンテンツ、ウェビナーの案内などを配信し、関心を持ち続けてもらいましょう。業種や役職、閲覧したコンテンツなどで配信先を分け、内容を出し分けると、より読まれやすくなります。

(6)SNS・動画

SNSや動画は、文章だけでは伝わりにくい製品の使い方や雰囲気を伝えたり、作成した記事や資料への流入を増やしたりするのに役立つ手法です。

例えば、製品のデモ動画を作成して導入事例のページに掲載したり、新しい記事やウェビナーの情報をSNSで発信したりする方法があります。BtoBでは、ターゲットの担当者が情報収集に使っているSNSを見極めたうえで活用しましょう。

BtoBコンテンツマーケティングを成功させる3つのステップ

ここからは、BtoBのコンテンツマーケティングの具体的な手順を解説します。

(1)目的・数値目標・ターゲットを決める

最初に、何のためにコンテンツマーケティングに取り組むのかを決めます。認知度を高めたいのか、見込み顧客の数を増やしたいのか、商談化率を上げたいのかによって、作るべきコンテンツは変わってくるためです。

目的が決まったら、次にKPI設定を行います。KPI(重要業績評価指標)とは、目的の達成度を測るための中間的な指標のこと。「いつまでに」「どの指標を」「どこまで伸ばすか」を、具体的な数値に落とし込みましょう。例えば、見込み顧客を増やすことが目的であれば、「半年後までにホワイトペーパーのダウンロード数を月50件にする」というように設定します。

あわせて、ペルソナ設定も行いましょう。ペルソナとは、ターゲットとなる企業の業種や規模、担当者の部署や役職、抱えている課題までを具体的に描いた人物像のことです。ペルソナを定めておくと、コンテンツの内容や手法を判断しやすくなります。

(2)カスタマージャーニーに沿ってコンテンツを企画する

次に、カスタマージャーニーを描き、それに沿ってコンテンツを企画します。カスタマージャーニーとは、顧客が課題を認識してから、情報収集、比較・検討を経て、問い合わせや契約に至るまでの一連の流れのことです。

新たな見込み顧客を獲得する活動をリードジェネレーション、獲得した見込み顧客の関心を高めて商談につなげる活動をリードナーチャリングと呼びます。段階ごとに見込み顧客が求める情報は異なるため、先に紹介した手法を次のように使い分けるのがおすすめです。

  • 課題認識・情報収集の段階(リードジェネレーション):コンテンツSEOの記事、SNS
  • 比較・検討の段階(リードナーチャリング):ホワイトペーパー、ウェビナー、導入事例
  • 導入直前の段階:導入事例、個別相談会、問い合わせへの導線

あわせて、各コンテンツから次の段階へ進むための導線(CTA)も設計しておきましょう。

(3)効果を測定し、改善を続ける

コンテンツを公開したら、定期的に効果測定をして改善を繰り返します。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでコンテンツごとの流入や行動を、MAツール(マーケティングオートメーションツール)で見込み顧客の育成状況を確認しましょう。

成果につながっているテーマは関連コンテンツを増やし、成果が出ていない記事はリライトするなど、数値をもとに次の施策を判断します。

BtoBコンテンツマーケティングの注意点

BtoBのコンテンツマーケティングには、取り組む前に知っておきたい注意点があります。次の2点を押さえておきましょう。

(1)成果が出るまでに時間がかかる

BtoBのコンテンツマーケティングは、成果が出るまでに一定の期間が必要です。

取り組みを始めたばかりの段階ではコンテンツの数が少なく、検索経由の流入もすぐには増えません。加えて、BtoBは検討期間が長いため、見込み顧客と接点を持ってから商談や受注に至るまでにも時間がかかります。

しかし、短期間で成果が出ないからといって施策を止めてしまうと、それまでの取り組みが無駄になりかねません。社内で合意を得る段階で、中長期の取り組みであることと、途中で確認する指標を共有しておきましょう。

(2)費用対効果が見えにくい

コンテンツマーケティングは、1本のコンテンツが受注にどれだけ貢献したかを直接測りにくい施策です。そのため、手法ごとに中間指標を設定し、成果につながる過程を数値で追うようにしましょう。

手法指標の例
コンテンツSEO検索順位、自然検索からの流入数、記事経由の問い合わせ数
ホワイトペーパーダウンロード数、ダウンロード後の商談化率
ウェビナー申込数、参加率、参加後の商談化率
メルマガ開封率、クリック率

指標の推移を定期的に確認すれば、どのコンテンツに力を入れるべきかを判断しやすくなります。

BtoBのコンテンツマーケティングに関するよくある質問

最後に、BtoBのコンテンツマーケティングについてよく寄せられる疑問をまとめました。取り組みを始める際の参考にしてみてください。

Q. コンテンツマーケティングとSEOは何が違うのですか?

A. コンテンツマーケティングは、価値のある情報の発信を通じて見込み顧客を獲得・育成する取り組み全体を指します。SEOは、検索エンジンからの流入を増やすための施策で、コンテンツマーケティングの手法の一つ(コンテンツSEO)として活用されます。

ホワイトペーパーやウェビナー、メルマガなど、検索エンジンを経由しない手法も含めて設計するのがコンテンツマーケティングです。

Q. 最初に取り組むなら、どの手法がおすすめですか?

A. 自社にすでにある素材を活かせる手法から始めるのがおすすめです。例えば、営業資料や過去の提案書があればホワイトペーパーに、既存顧客の成功事例があれば導入事例のコンテンツにまとめられます。

あわせて、見込み顧客との新たな接点をつくるために、コンテンツSEOの記事制作にも並行して取り組むと、集客から育成までの流れをつくりやすくなります。

Q. 少人数の体制でも取り組めますか?

A. 取り組めます。最初から多くの手法に手を広げず、目的に直結する手法に絞って、無理なく続けられる本数から始めましょう。

社内のリソースが限られる場合は、記事制作の一部を外注したり、AIツールを活用して制作を効率化したりする方法もあります。

BtoBのコンテンツマーケティングは目的とターゲット設計から!

BtoBのコンテンツマーケティングは、目的と数値目標、ターゲットを明確にしたうえで、カスタマージャーニーの段階に合わせて手法を組み合わせることが基本です。成果が出るまでに時間はかかりますが、積み重ねたコンテンツは、見込み顧客を集め続ける資産になります。

とはいえ、専門性の高いBtoB向けのコンテンツ制作を、業務の合間に継続するのは簡単ではありません。

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  • 新規記事作成機能:キーワードを設定するだけで、見出し構成と本文を自動生成します。記事制作にかかる工数を減らし、継続的な発信を後押しします。
  • 参照データ・資料指定:PDFや社内資料を読み込ませ、その内容を踏まえた記事を作成できます。ホワイトペーパーや導入事例の内容を、記事コンテンツに展開する際に役立ちます。
  • 競合記事分析・見出し分析:上位10記事の見出しや構成を一覧で確認できます。検索意図に合った構成づくりにかかる時間を短縮できます。
  • リライトレコメンド&執筆支援:リライト効果の高い記事を判定し、加筆すべき内容を提示します。効果測定後の改善を進めやすくなります。

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(ツクレルSEO編集部)

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